国家戦略特区において、実現の方向で対応策を検討すべき 規制改革提案事項について

において「7.歴史的建築物の活用」の項目の記載がなされました。
(1) 古民家等の歴史的建築物の活用のための建築基準法の適用除外など
(2) 滞在施設等の旅館業法の適用除外

第36回全国町並みゼミ倉敷大会にて

9月20日(金)~22日(日)に開催され、のべ1200名の参加を得た第36回全国町並みゼミ倉敷大会の最終日、「歴史的建築物活用ネットワークによる国家戦略特区提案の決議」及び大会宣言の採択がなされました。

関係者の皆様方に厚く御礼申し上げます。

決議書はこちら

私たちについて

歴史的建築物活用ネットワーク(0911)

歴史的建築物ネットワークは

35自治体、16中間組織(まちづくり会社等)、5関係団体からなります。(0911時点)

■構成員
35自治体
山形県鶴岡市
石川県金沢市
石川県加賀市
岐阜県高山市
岐阜県大野郡白川村
愛知県犬山市
滋賀県彦根市
京都府福知山市
京都府宮津市
京都府南丹市
京都府木津川市
京都府綴喜郡井手町
京都府綴喜郡宇治田原町
京都府相楽郡笠置町
京都府相楽郡和束町
京都府与謝郡伊根町
京都府与謝郡与謝野町
兵庫県豊岡市
兵庫県篠山市
兵庫県養父市
兵庫県朝来市
奈良県
奈良県奈良市
奈良県大和郡山市
奈良県橿原市
奈良県桜井市
奈良県五條市
奈良県御所市
奈良県宇陀市
奈良県高市郡明日香村
奈良県吉野郡吉野町
岡山県倉敷市
愛媛県内子町
福岡県八女市
福岡県太宰府市

5関係団体
全国ヘリテージマネージャーネットワーク協議会
日本伝統建築技術保存会
NPO法人全国町並み保存連盟
大和・町家バンクネットワーク協議会
一般社団法人奈良県建築士会
(歴史街道推進協議会)※調整中

16中間組織(まちづくり会社等)
古民家オーナーズコミュニティ有限責任事業組合《宮城県》
一般社団法人IORI倶楽部、株式会社明天《会津若松市》
株式会社マチヅクリ・ラボラトリー《栃木県》
株式会社地域協働推進機構《埼玉西部地域》
株式会社まちづクリエイティブ《松戸市》
コトラボ合同会社《横浜市、松山市》
株式会社地域交流センター企画《富山県》
おうみはちまん町家再生ネットワーク《近江八幡市》
一般社団法人ノオト《丹波、但馬、丹後》
NPO法人町なみ屋なみ研究所《篠山市》
NPO法人H2Oひめじ《兵庫県》
淡河かやぶき屋根保存会《神戸市》
NPO法人グリーンバレー《神山町》
株式会社石見銀山生活文化研究所《大田市》
一般社団法人ROOT

提案取りまとめ事務局
株式会社ジャパンエリアマネジメント

後藤治+オフィスビル総合研究所『都市の記憶を失う前に』白揚社新書

白揚社新書『都市の記憶を失う前に』後藤治+オフィスビル総合研究所

日本における多くの歴史的建築物はとても厳しい状況にあります。後藤は本書の中でその理由に関して、(1)国土の高度・効率的利用、(2)防災・安全への対策の課題を掲げ、歴史的建築物保全への具体的処方箋を論じています。

上記2つの公共性は、近代の日本、戦後とくに都市部の人口密度の高さの解消を目的に設定されたものです。人口減少時代を迎えた現在も尚、木造の低層建物× 鉄・コンクリートによる中高層建物○その大きな方向性は変わっておらず、そのための補助金の支給や低利融資等の公的資金の導入、税制優遇等の措置など各種事業が広く存在しています。

都市の記憶は、減価しない。むしろ、増価する。

その過程の中で、歴史的建築物をより柔軟に継ぐことのできるような法体系、ルールの設計と自然な実践な営みをつくりだす運動のデザインはどのようなものでしょうか。

野口裕之「木の現在」

日本の伝統建築工法は西欧建築工法とは全く異なる体系を有しています。

日本の伝統建築工法は西欧建築工法の〈掘って埋めて立てる構造〉ではなく、〈造って置く〉構造であり、それは強度よりも釣り合いに主眼を措き、その釣り合いを求めて〈貫構造〉や釘を用いぬ〈木組み法〉などの知恵が結集された。

しかしながら、我が国における建築に関する制度体系は、西欧建築工法をベースとして成り立っており、日本の伝統建築工法に関しては、多くの実証研究がなされつつも、制度的な確立は十分とは言えません。

日本の伝統建築工法の最大の原理は〈木を生きているものとして扱う〉ことである。

大工は呼吸する木を扱い、南斜面に生えた木は南側に上下誤たなく、使い、製材された木材を一目見て、その背と腹、天と地を見分けることが出来るとされていました。必然的にそこには風土との感応があり、そこには文化が自ずと屹立します。私たちの先達は〈その居心地の佳さ〉を建築に取り入れながら暮らしていました。

建築は文化から生まれ、文化を支え返すものである

私たちの運動の狙いはここにあると考えます。

 

野口裕之「木の現在」「生きることと死ぬことー日本の自壊」の中のひとつのエッセイ

鈴木昌子編『これは教育学ではない 教育詩学探求』2006、冬弓舎

国家戦略特区ワーキンググループにおいて伝統的建築物の活用に関する提言がなされました

2013年7月19日、国家戦略特区ワーキンググループにおいて

次の提言がなされました。

提言内容はこちら

有識者等からの「集中ヒアリング」

金野 幸雄 流通科学大学特任教授
西本 千尋 (株)ジャパンエリアマネジメント 代表取締役