京都市主催:既存の木製建具を活かしつつ、京町家の防火性能を高める「木製防火雨戸」説明会の開催のお知らせ

みなさん、こんにちは。ハーネット事務局です。

京都市では、平成30年度より産学官連携の下、京町家の意匠の保存・復原と火災に対する安全性の
両立が可能となる「木製防火雨戸」の開発を行い、令和3年4月27日付けで、国土交通大臣の認定を
取得しました。

この度、上記「木製防火雨戸」の概要や使い方、メンテナンス手法等について、建築設計や不動産業
に携わる方、並びに「木製防火雨戸」に興味のある方を対象に説明会が開催されることとなりました。

Zoomと現地、ハイブリッドでの開催となりますので遠方の皆様も奮ってご参加ください。

日時:令和3年12月16日(木) 14:00~15:30(開場 13:45)

場所:ひと・まち交流館京都 地下1階 (公財)京都市景観・まちづくりセンター ワークショップルーム1

オンライン:先着100名 対面:先着20名

内容

・ 開発背景等の説明
・ 木造建築物の防耐火対策全般 ※・ 大臣認定の概要と防火上の要点 ※

・ 木製防火雨戸の設置,使用に当たっての注意事項

※安井昇氏(桜設計集団一級建築士事務所)による講演映像を 御覧いただきます。

・ 電子メールに必要事項(氏名,電話番号,希望の参加方法(オンライン又は対面))を御記入のうえ、京都市都市計画局建築指導課(kenchiku-sidou@city.kyoto.lg.jp)に送信してください。

・ 電子メールのタイトルは「木製防火雨戸説明会」としてください。
・ 受講が確定した方には,後日,メールで御連絡させていただきます。また,オンライン参加者には、「Zoom」の説明会用URL、ミーティングID、使用時の注意事項を送付しますので、必ず御確認ください。

ハーネット全国会議を開催致しました

みなさま

来たる9月25日(土)Zoomにてハーネット全国会議を開催致しました。

下記プログラムのもと、建築基準法3条一項3号のその他条例の推進だけでなく、
構造、防火、意匠、景観等、歴史的建築物に係る専門分化している施策を
地域が主体的に複合、総合施策として取組むことの重要性について提起がなされ、
先行地域からの情報提供が行われました。

ご参加賜りました自治体及び関係機関の皆様、大変ありがとうございました。

趣旨説明

はじめに 最新状況後藤治

–都道府県モデル条例、歴建委員会等

第1部 「新規・条例制定自治体」の報告

第2部 「運用事例」等の報告

第3部 その他 消防/複合化・簡便化施策の必要性

–国土技術政策総合研究所、もば建築文化研究所

ディスカッション・質疑応答

–安藤邦廣、西村幸夫、後藤治(共同代表)

 

 

京都市「京都市建築審査会の包括同意基準」の改正 まずは耐震化に着手

続けて、京都市の3条その他条例の活用に際する「京都市建築審査会の包括同意基準」の改正のご案内です。

従前求められていた「①構造部材の健全化+②震度6弱相当の耐震性能の確保」が改められ、一定要件を満たす町家の場合、「①構造部材の健全化及び屋根の軽量化」などできる範囲での安全性の確保を求め、その後の居住者の状況を踏まえ継続して耐震改修を行えるように段階的に耐震性能の向上を図っていけるよう変更されています。

制度的なハードルが高いゆえ、所有者がなかなか手を出しにくかった状況(法の適用を受けない範囲で部分的対応を重ねてしまい、耐震性能の向上に着手しにくい)を改善し、自らの建物の健全性をまずは把握し部材の健全化を図ることで、一つでも多くの町家が健全化、耐震性能の向上につなげていきたい。

より多くの所有者が耐震化に着手しやすくなることが健全な状態の町家保存に繋がる、制度の普及を心から望みます。

参考

京都市HP

 

国土交通大臣認定取得 京都市「木製防火雨戸」のご案内

みなさん、こんにちは。HARNET事務局です。

この度、京都市が京都府建築工業協同組合、早稲田大学長谷見研究室等との協働にて研究開発がなされてきました「木製防火雨戸」が4/27付で国交大臣の認定を取得しましたので、遅ればせながら共有させてください。

準防火地域等に存在することの京町家の大規模修繕等に際しては、外壁の開口部にアルミサッシ等の防火設備の設置が要求されてきましたが、現在認められている告示及び認定仕様の防火設備では、建具の厚みが大きく、京町家の意匠形態が保存できない、木材のみで作ることができずに重くて操作性が低い等の課題の解決を図ろうというものです。

地方自治体による防火設備の大臣認定取得は全国初とのこと。

京町家の既存の木製建具を活かしたまま、木材を活用した防火性能の向上が可能になるとされます。(新築建物への活用も可能に)

 

参考

京都市HP

京都新聞朝刊5面「木製の防火雨戸「お墨付き」」京町家の意匠・耐火両立 京都市が開発 06/18 2021

 

 

小田原市が「小田原市歴史的建築物の保存及び活用に関する条例」のパブリックコメントを開始

こんにちは。
ハーネット事務局です。
3条その他条例に関して、小田原市が(仮称)「小田原市歴史的建築物の保存及び活用に関する条例」のパブリックコメントを開始いたしましたので、ご案内させていただきます。期間は本日より来年の13日までとなります。下記リンクよりぜひご意見をお寄せください。
期間:令和2年12月15日から令和3年1月13日
「小田原市歴史的建築物の保存及び活用に関する条例」のパブリックコメントページはこちら

10日のシンポジウムにご参加の皆様 会場・会議室について

皆様、こんにちは、ハーネット事務局です。

10日のシンポジウムにご参加の皆様、お申し込み下さり誠にありがとうございます。間際のご連絡にて大変恐縮でございますが、会場・会議室について、ご案内させていただきます。

会場は、京都経済センター会議室6ーCとなります。 https://kyoto-kc.jp/access

当日、お会いできますこと楽しみにいたしております。どうぞお気をつけてお越し下さい。

 

◆公開シンポジウム

日時:2019年11月10日(日)13時30分〜16時45分(開場:13時15分)→(注)時間等を変更しました(10/8更新))

会場:京都経済センター 会議室6ーC https://kyoto-kc.jp/access

京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町78番地、京都市営地下鉄烏丸線「四条駅」北改札出てすぐ、阪急電車京都線「烏丸駅」26番出口直結

参加費:1000円

内容:

  • 京都市における京町家の保存と3条その他条例(京都市)
  • 事例報告 金沢市、喜多方市、奈良市
  • 条例制定済自治体における近況報告 津山市、箱根町、群馬県
  • 解説 後藤治
  • コメント 安藤邦廣、西村幸夫

「3条その他条例」に係る見学会・シンポジウム@京都に関するご案内

皆さん、こんにちは。HARNET事務局です。本日は当会主催の建築基準法「3条その他条例」に係るシンポジウムについて再度となりますが、下記の通り、ご案内させていただきます。尚、見学会ですが、11時の回の参加応募は締め切らせていただきました。10時〜の回はご参加を承っておりますので、奮ってご参加ください。

地域における歴史的建築物の保存・活用の仕組みづくり

—建築基準法「3条その他条例」に係る最新動向と課題解決へ向けて—

11/10(日)

◆見学会 京都市の適用除外事例の見学

日時:2019年11月10日(日)10時00分〜12時00分

(所有・管理者説明:10時〜の回のみ、受付中)

場所:長江家住宅

京都府京都市下京区新町通綾小路下る船鉾町394

見学費:1000円

◆公開シンポジウム

日時:2019年11月10日(日)13時30分〜16時45分(開場:13時15分)→(注)時間等を変更しました(10/8更新))

会場:京都経済センター https://kyoto-kc.jp/access

京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町78番地、京都市営地下鉄烏丸線「四条駅」北改札出てすぐ、阪急電車京都線「烏丸駅」26番出口直結

参加費:1000円

内容:

  • 京都市における京町家の保存と3条その他条例(京都市)
  • 事例報告 金沢市、喜多方市、奈良市
  • 条例制定済自治体における近況報告 津山市、箱根町、群馬県
  • 解説 後藤治
  • コメント 安藤邦廣、西村幸夫

※申し込み方法

名前、所属、メールアドレス、参加の有無(見学会、公開シンポジウム)をお書きの上、info@h-ar.netまでお送りください。

尚、ご記入いただきました個人情報については、本シンポジウム運営事務以外に利用することはありません。

 

主催:歴史的建築物活用ネットワーク(HARNET)

後援:京都市、公益社団法人日本建築士会連合会、歴史的景観都市協議会、全国伝統的建造物群保存地区協議会

「奈良市歴史的建築物の建築基準法適用除外に関する条例」が制定されました

みなさん、こんにちは、歴史的建築物活用ネットワーク事務局です。

この度、「奈良市歴史的建築物の建築基準法適用除外に関する条例」が制定(来年4月より施行)されました。

市内には奈良町をはじめ多くの地域に地域固有の歴史的・ 文化的な価値を有する歴史的建築物が承継されてきましたが、そうした建物の増改築や用途変更の際には、現行基準への適合が求められ、その改修において独自の意匠やデザインの維持が困難な場合が生じたり、解体されるケースも少なくありませんでした。本条例制定により、現状変更及び保存のための措置が講じられた歴史的建築物で、特定行政庁である奈良市が建築審査会の同意を得て指定したもの(保存建築物)については、建築基準法の適用を除外することができるようになります。

尚、奈良市における最新動向に関しては、来月、京都で開催される当会のシンポジウムでも報告いただける予定となっております。ご興味ございますみなさまはぜひご参加下さい。

 

喜多方市における「保存建築物の安全性確保等に関する指針」の施行開始

みなさん、こんにちは。歴史的建築物活用ネットワーク事務局です。来たる10月1日、喜多方市の適用除外条例の指針(「保存建築物の安全性確保等に関する指針」)の施行が開始されましたのでご案内させていただきます。本指針は、喜多方市及び「喜多方市歴史的建築物保存活用検討委員会」(委員長:安藤邦廣)において、昨年度より検討を重ねた成果の一つとして、同条例の適用に当たり、保存建築物に求める安全性確保等のために必要となる対応について、喜多方市の考え方を示したものです。

喜多方市における最新動向に関しては、来月、京都で開催される当会のシンポジウムでも報告いただける予定となっております。ご興味ございますみなさまはぜひご参加下さい。

 

【メディア掲載】隔月号雑誌コンフォルト170号 2019年10月号 特集 「古い建物を活かす術」』

みなさん、こんにちは。

『隔月号雑誌コンフォルト170号 2019年10月号 特集 「古い建物を活かす術」』に当会事務局山本の記事が掲載されました。

「保存から活用へ 歴史的建造物や文化財を巡る、新しい動き」

・「 その他条例」の制定、始まる
文/山本玲子( NPO法人 全国町並み保存連盟事務局長・歴史的建築物活用ネットワーク事務局)

ぜひお手にとっていただければ幸いです。